弾いて歌えるDSギター"M-06"
商品説明
【スペシャル・レビュー】
たとえば奥田民生や山崎まさよしのように、カッコ良くアコースティック・ギターを弾きこなしながら、グッとくる歌を響かせることができたら、どんなに楽しいだろう…。そんな空想に浸ったことがある人はきっと多いはず。
「DSギター"M-06"」は、そんな夢をリアルに体感させてくれる"楽器"だ。十字ボタンでコードを選び、タッチペン(またはピックや指)で画面を上下にこすると、アコースティック・ギターを"ジャーン"と鳴らしたときと同じ感覚を味わえる、というのがその基本的な特徴。最初にM-06に触ったとき僕は、まるで本物の弦に触れている時のような手触り、そして何よりも、音の良さに驚かされた。
操作(演奏)が上達すれば、細かいニュアンスも出せるようになり、プレイヤーの個性、表情を巧みに表現できるようになる。また、自分が弾きやすいようにチューン・アップできるのも嬉しい。ギターをかき鳴らしながら歌うことの楽しさを気軽に体験できる"M-06"。
このアイテムは多くの人に音楽の素晴らしさ、そして、歌の奥深い魅力を伝えていくことになるだろう。この"楽器"出会ったことで僕は、(少々、倒錯しているような気もするが)何年かクローゼットの隅っこでほこりにまみれていたアコギに触ってみたくなった。(森朋之/音楽ライター)
【スペシャル・レビュー】
歌を歌う。天に向かって高らかに。地を這うように静かに。メロディに心を寄り添わせて、ときにしっとりと、ときに力強く、ときに早く、ときに遅く。気持ちよく歌うためのメロディメイカー。それが『弾いて歌えるDSギター"M-06"』だ。
静かな夜、何もない休日、ふとギターを爪弾きたくなったときを『DSギター』は待っている。ニンテンドーDSを立ち上げると、たちまち起動。あとは演奏するだけだ。コードはあらかじめセットされている。十字キーを押しながら、タッチパネルをこすり、なで、かき乱すだけで、ジャカジャカとスピーカーから音があふれだす。ふたつ以上のコードを鳴らせば、そこにメロディの種が生まれる。あとは歌声をそこに乗せるだけ。『DSギター』から、かき鳴らされるメロディにあわせて思う存分、歌い上げてほしい。もちろん収録曲にあわせて、ギターを鳴らすだけでも楽しい。「少年時代」「卒業写真」から「ハイウェイ」「粉雪」まですべての世代に響くだろう名曲が収録されている。
ただし「歌いたい!」と思わない人にはおススメできない。『DSギター』は、いわゆるよくある音楽系ゲームソフトのように、みんなをもてなしたりはしない。『DSギター』はあくまで楽器。はじめて歌声があって完成する、伴奏ソフトなのだから。ただし、歌が好きな人にはたまらないだろう。ニンテンドーDSをスピーカーにつないで、『DSギター』にあわせて、みんなで歌うのはたまらなく気持ちいい体験だ。とくに冬の長い夜には欠かせないソフトになるかもしれない。お酒を傾けながら、一曲。暖かい暖房に包まれながら、一曲。かけがえのない時間が過ぎていく。
いつもギター代わりに机の上に置いておきたい、世界で一番小さいギターなのだ。
(志田英邦/ゲームライター・インタビュアー。インタビュー集『ゲームマエストロ』などを執筆)